清水海岸における海岸侵食の状況と対策
ヘッドランド区間
昭和30年代に安倍川における過剰な砂利採取により、砂浜を構成する安倍川からの供給土砂量が減少しました。これにより、安倍川河口から侵食が波及し、昭和50年代には清水海岸の離岸堤区間、昭和60年代にはヘッドランド区間まで侵食域が到達しました。
平成に入り、ヘッドランドの整備と、人為的に砂を投入(養浜)をすることにより、侵食の拡大は抑制されています。
現在、静岡海岸から砂浜回復域(サンドボディ)が進行してきていることから、到達するまでの間、養浜を実施し砂浜の維持・回復を図っていきます。
≪広い砂浜≫ 1961(S36)年5月
安倍川から供給される豊富な土砂により100m以上の砂浜がありました。
≪砂浜消失の危機≫ 1989(H1)年2月(海岸保全事業策定時)
安倍川からの土砂供給量減少に起因する海岸侵食が静岡海岸から波及し、砂浜消失さらには羽衣の松の消失の危機に直面しました。
≪ヘッドランド整備完了≫ 2000(H12)年9月
砂浜の侵食拡大を抑制するためにヘッドランドが整備されました。
≪現在(養浜実施中)≫ 2012(H24)年1月
ヘッドランドにより、波の力が弱められ砂の移動は抑制されています。さらに、人為的に砂を投入(サンドバイパス養浜)することにより、砂浜の維持・回復を図っています。